ZEKE 前ハブ

錆び錆びの前ハブ。こいつをどこまで復活させられるだろうか。

上は、バラして一部錆を落とした状態。玉押しは表面に薄い錆だけだったので、そこそこ落とせたが、ナット類はちょっとひどい。錆を落としても地肌がむき出しになって、あっという間に錆ること間違いなし。手軽なコーティング方法も思いつかないので、ナットは新品を買ってくることにする。
ベアリングはまだまだ使えそうだ。
錆を落としてクリーニングした後の前ハブ。そこそこピカピカになった。
内部もきれいに磨く。片方はグリスが切れていた。どうもグリスは流れやすいようだ。定期的にグリスを入れたほうがよさそう。
錆びは取りきれていない。特に溶接部の錆びはどうしようもない。
この前ハブはどこのメーカーだろうか。読みにくいけどNKNとか書かれているようなので、前ハブは中野鉄工所のようだ。
ハンズでナットを購入。ステンコートのナットとステンレスワッシャーの2組セットで157円。前ハブと後ろハブがある。自転車のねじ規格は特殊。インチネジでウイットネジ。前ハブと後ろハブは径が違う。前ハブ軸は BC 5/16 ねじ山1インチ当たり26山 外形7.94mm 内径7.06mm 60度 という具合。こんな特殊なネジ、現在は自転車以外では使われない。ということで価格も高く種類もない。通常手に入るミリ規格だったら、どんなに安上がりで入手も楽になることか。今となっては負の遺産としか思えない。購入したナットは聞きなれないステンコートとなっている。本当はステンレス製がよいのだが探しても見つからなかったので、これを購入した。ステンコートを調べたら、「亜鉛-ニッケル合金メッキであるジンロイの上に光沢クロメート処理をし、その上に無色透明の防錆コーティング剤であるKコートを施す。」とあった。耐久性と防錆効果はいかほどのものだろうか? 
ステンコートのナットはぱっと見、ステンレスに見えるよ。
今回錆びを取るのに使った「さびとり つや之助」。なんつー名前だ。すでに購入してから7年ぐらい経過している。現在は下のような姿になっている。
中身が半分にもなると、容器が使いにくくなるので、容器をはさみでカットして使っている。
自転車の汚れはグリスや油に砂や泥が混じってかなりゴテゴテのかたまりとなっている。その汚れをまず、上のような紙を使って取り除いている。この紙は、ネットのビックカメラで買ったときに緩衝材として使われている紙。店によっては新聞紙とかだけど、ビックカメラはこういうのを入れてくる。はじめかさばるゴミとしか思えなかったが、自転車の汚れ取りには抜群。新聞紙のように手が汚れることもなく、ティッシュのように埃が舞うこともなく、使い勝手がよい。以前山のように捨ててしまったのが惜しまれる。