カッターナイフ NTカッター A-300GR

NTカッター A-300GR
日本製
定価 315円
http://www.ntcutter.co.jp/
定番カッターのA-300シリーズは種類も多く、微妙な仕様違いも存在する。ホームページを見るとベーシックタイプは1972年に発売されたとある。このA-300GRは金属ボディのオートロックモデル。左右両用対応でもある。不思議なことに機能が増えても価格はすべてベーシックタイプと同じ315円。この価格設定は不思議すぎる。原価は絶対に違うはずなのに。


定番A-300はありふれていて、間違えて持って行かれやすい。そこで明らかに違う金属のA-300GRにしてみたのだが、ハードにガンガン使うのにも適している。あとはA-300シリーズ中、一番高そうなのに価格は同じでお買い得感があった。結構長く使っているので角の塗装は剥げてしまっている。


文具としてのカッターはオルファとNTカッターのシェアが圧倒的。刃を折るタイプのナイフは、カッターナイフと言うらしい。この2社のどちらも最初に作ったと主張していたと思っていたが、今ホームページを見るとオルファが、はじめに作ったと明確に書いていて、NTカッターははっきり書かれていない。オルファの誕生秘話を読むと、途中で協力会社と分かれてとある。これってNTカッターじゃないのか? カッターナイフWIKIを見たら長年の疑問が解けた。「オルファの岡田良男が当初考案した折る刃式カッターナイフの製造をエヌティーに依頼していた」とある。やっぱり深い関係だったのね。


刃を折るタイプのカッターは何本か持っているのだが、現在はこれが主力となっている。理由はある程度グリップに厚みが欲しかったことと、金属製という部分が大きいかも。結構無茶な使い方をするし、他の金属製の工具と一緒に持ち歩いたりするので、プラよりも安心感がある。後は細かく刃の出を調整できるのも良い。軽い力で押し出せる点もポイント高い。またオートロックが付いているので、不用意に引っ込むこともない。結構満足している。


繰り出し式のカッターはどうしてもガタがある。そこでステンレスのレールの先端を少しつぶして、刃との遊びを最小にして使っている。ただ縦方向のガタ対策は放置している。実際にはシビアな使い方はほとんどしないので問題ない。

刃を出したところ

使っている刃は、たまたまOLFAだった・・ 互換性があるのね。


JAPAN PAT.の刻印。

エンドキャップを取ったところ。

エンドキャップにある溝に刃をさし込んで刃を折る。

各パーツを取ってみたところ。

巧妙なメカ。刃に力を加えても引っ込まないオートロック。それでいて滑らかに軽い力で刃を出し入れできる。

レールはステンレス製。錆びにくいのでメンテが楽。

右利き、左利き両対応。グリップ形状は右利き用になっている。左利きも刃の向きを変える事で使えないことはないという配慮。先端部はつぶして、刃とのクリアランスを最小限にして使っている。

グリップのボコボコ。微妙な形状だが、それなりの効果はある。

主な用途は紙のカットだが、カット方法はいろいろ。カッティングマットを使って、きれいに切る場合もあるし、折り目からアバウトに切る時もある。封筒を開けるのにも使う。また複数枚を一度に切ることもある。ダンボールもたまには切る。後は仕事柄、プラとか、金属を無理に切ったりもする。電気関係の工作でも出番が多いし、かなり多目的に使えてしまう。刃が使い捨てかつ安価なので、惜しみなく無理な使い方が出来るよさがある。刃物の中で一番出番が多いのがこのNTカッター A-300GRとなっている。