ヘッドフォン SONY MDR-CD900ST イヤパッド交換


SONY MDR-CD900STは、スタジオ用の定番モニターヘッドフォンとして1990年代から君臨し続けている。音はフラットな特性と高解像度で、他のヘッドフォンを圧倒しているが、やや硬質な音。個人的には音を分析するのには最適だと思う。ただ、ゆったりくつろぐために使うヘッドフォンではないような気はする。このヘッドフォンの音質については言い尽くされているので、これ以上書くこともないかな。たぶん大方の意見と一致しています。

主な仕様
販売価格 14600円 サウンドハウス
インピーダンス:63Ω
最大入力:1000mW
再生周波数帯域:5~30,000Hz
感度:106dB
プラグ形状:ステレオ標準プラグ
ケーブル:2.5m ストレート
重量:200g(コード含まず)


プチ改造 プラグをcanare F12に交換

このヘッドフォンを買ったのが1990年代後半で、その数年後に標準プラグからカナレのミニプラグに交換した。理由は所有している多くの機器がミニジャックで、変換プラグを使って接続すると重くなりすぎて、機器のジャックを壊しかねかなったから。カナレのミニプラグF12は径も太く重くてゴツイが、耐久性も信頼性もピカイチだと思う。10年近く使っているがノートラブルだ。

カナレ F12
http://www.canare.co.jp/
販売価格 330円
ステレオミニフォンプラグ
φ3.5mm


イヤパッド交換

交換部品はサウンドハウスから購入している。MDR-CD900STについては、かなり細かな部品もあれこれ購入することが出来る。メーカーに修理に出す手間とお金がケチれるので、ありがたいことだ。だけど買ったのは数年前の話。イヤパッドはボロボロで交換時期はとっくに過ぎていたのだが、ダラダラと劣化した状態で使っていたのだ。さすがに交換しなければ・・・ まずはMDR-CD900STの構成部品のチェックから。こういう資料があるというのが業務用ぽい。IBMのThinkPadもこんな感じだな。

組み図

ここにあるほとんどのパーツをサウンドハウスから取り寄せることができる。今回は1のイヤーパッド660円x2個と、2のウレタンリング95円x2個を購入。

ウレタンリング

1個95円。テープをはがして貼るようになっている。

ウレタンリング拡大

使うのは周りのリング部分で取り外して使う。中身の円形部分は必要ないので好きにして。下は新品ウレタンリングをシールからはがしたところ


イヤーパッド

パッドは、ひとつ660円。数年に一度交換するには、適当な価格かな。もう少し安いとさらに良いのだが。

イヤーパッド拡大裏

裏面にはスクリーンが張られている。

イヤーパッド拡大表


イヤーパッドとウレタンリングは日本製


ボロボロ イヤーパッド


溶けているウレタンリング


ウレタンリングを取る

シールはべたつくこともなく、きれいにはがれてくれる。

取り外したイヤーパッドとウレタンリング


取り外したウレタンリング


ウレタンリングを貼ったところ

これを取り付けることで音の直進性がアップするようだ。あるとないとでは結構音が違う。

パッドをとりつける

パッドは無理なく簡単に取り付けることができた。

新品のようになった

パッドとリングを交換すると、音がしっかり鳴るようになる。本来は劣化する前に交換すべきで、5年に一度ぐらいの頻度が適当かもしれない。