小学生のギター練習 その記録 3週目

15日目

3連の練習。まずはすべてダウンで練習。次はダウンアップで練習。1拍目がダウンから始まり、2拍目はアップから始まるので、感覚をつかむまで時間がかかりそうだ。さらにシャッフルの基礎にもなるので重要なリズム。The beatlesの「Michelle」を弾きたいということなので3連は必須。1ヶ月もやれば慣れるかな?

ダウンのみ


ダウンアップ


3連の真ん中を抜いたパターン。いわゆるシャッフル。これはよく使われるのだが、正確に弾くのは結構難しい。どうしても癖が出やすい。ダウンだけで弾く場合。


シャッフルのダウンアップ




3連以外は8分をやる。ようやくぎこちなさが取れ始めた。オリジナル曲のイントロを作り出して遊びだす。弾きたい曲はThe Beatlesの「Michelle」ということだが、ちょっと難しいので、簡単そうな曲で、やってみたい曲を選んでもらう。とりあえずThe Beatlesの「Yellow Submarine」と「A Hard Day's Night」ということに。

16日目

考えずにさっと弾けるようになれば体が覚えてきた証拠。頭で考えるのは、はじめだけで、後は繰り返し弾いて体に覚えこませるしかない。

昨日のリクエストであった、The Beatlesの曲で「Yellow Submarine」と「A Hard Day's Night」をコピーしてみる。

Yellow Submarine
半音下げで弾いているのだろうか? キーが弾きにくい。F#もしくはGbだわ。弾きやすいようにカポを4フレットに付けて、Dキーにして弾くことにした。リズムが控えめなシャッフルなので、ちゃんと弾くにはまだ早いが、拍の頭だけ弾く感じでやっても違和感はない。実際にやらせてみるが、コードチェンジがまだ不自由なので、コーラス部分を中心にやってみる。メロも単純なので、歌いながら弾けて楽しめたようだ。ついでにコーラス部分のハモリもコピーしてみた。ミニスピーカーからの音では分離ができなかったので、ヘッドフォンSONY MDR-CD900STを使って30分ぐらい格闘。声質を聞き分けて何とか分離させてみる。たぶん4声コーラス。意外と複雑なハモリをやっていた。ほとんど同じパートをリンゴとポールが歌っているかもしれない。ジョン・レノンが歌っていると思われる低いパートは面白い。ジョージ・ハリスンのパートは中途半端な音なのでキープするのは難しそう。リンゴ・スターのパートはやっぱり一番簡単。YouTubeでリンゴ・スターのライブを見たら、全音下げで歌っていた。低い歌がさらに低くなっている。

A Hard Day's Night
しょっぱなのコードが印象的な「A Hard Day's Night」は好きな曲ではないのだが、弾いてみたら、勢いがあって面白いかも。ギターでドラムのような演奏をしたいと思った。キーはGなので弾きやすい。ちなみにはじめジャーンというコードはG7sus4かな? ベースは明らかにDだけど。曲全体としては途中Bmが出てくるのが、やや難関かな。また何とも違和感のあるギターソロがあったので、コピーしてみたら、すぐにできなかった。こういう速いフレーズは指に覚えこますしかないなぁ。速いフレーズには興味がないので放置。でも気になったので低音パートを譜面にするとこのようになった。(耳コピだから間違っているかもしれない)

あまり必然性のないソロという印象。16に3連的な違和感がミソのようだ。これを弾くとなるとピッキングで悩む。16のフルピッキングだと印象が違ってしまう。やっぱり上記のようにハマーオンやらスラーを使うのが一番近いと思う。4拍目はたぶん適当に弾いているのだろう。やや流れてしまっている。どう聴いても、きっちり16に入っていない。いろいろ気持ち悪いソロだなぁ。

まずは通して弾いて聴かせる。あとは一緒に雰囲気だけ練習。今日の段階ではコードチェンジが追いつかないので、ジャカジャカとリズムだけで弾いていた。それでいいよ。まずはリズムが大切。

17日目

今日は自ら「ギターやろう」と言ってきた。だんだんと、やらされている感が薄れてきているかも。でも一人で勝手に弾いていることはない。毎日30分から1時間ぐらい見ている前で練習というスタイル。今のところ練習のトータル時間は10時間ちょっとぐらい。この時間にしては、結構上達しているような気がする。
今日の練習もひたすらリズムとコードのみ。アクセントのつけ方をいろいろ試してみる。割と右手は自由に動くようになってきた。

18日目

再びメトロノームを使ってみる。いきなり裏で取りはじめた。先週に比べると、随分まともになっている。これならメトロノームを使って練習してもいいかも。でも結構集中力が必要なので、疲れるみたいだが。また体でリズムを取りきれていないので、その辺の練習も必要だな。左足でビートを刻むのは難しいようだ。

メトロノームは主に以下のようなパターンが中心。他にも16分裏とかあるけど、まずは以下の4つがしっかりできれば充分に思える。


19日目

スタンダードな曲も少しやってみようということで、「Fly Me to the Moon」をやってみる。この曲のコード進行は4度上行が中心で、とても基本的な感じがする。難しそうなコードが出てくる割には、意外とギターで簡単に押さえられる。それにバレーコードがないので、初心者でも多少の努力で弾けそうだ。「Fly Me to the Moon」は、様々なアレンジで歌われているが、世界的に広まったきっかけはフランク・シナトラの1964年録音バージョン。ということで、これを手本とした。コードチェンジを考えて多少押さえ方のコツを教えたら、そこそこできた。1週間後には、それなりに弾けそうだわ。この曲のもともとのタイトルである「In Other Words」という部分が詞の中に出てくるのだが、「稲沢」に聴こえてしまう。

あとは、ひたすらリズムの練習。また曲のリズムの違いを説明してみたりする。教えるとなると、改めてリズムの重要性を痛感するので、ドラムの教則本を読んでみた。やっぱりリズムといえばドラムが一番だからね。読んでいて思ったのは、音楽用語は日本語と英語でニュアンスがいろいろ違うことに気づく。一般的に広まっている用語でも日本語訳がよろしくないものがある。今見ているのはリズム関係だけだが、いろいろ問題ありそうだわ。海外の情報をあさってみようかな。

コードのダイアグラムは使わない
結局使ったのは、はじめの数日だけだった。ローポジションの音を覚えておけば、コードはその場で臨機応変に作ればいい。基本となるフォームはあるけど、固定的に覚える必要はないと思う。Cを見ればドミソを連想すればいいし、CM7を見ればドミソシを連想するという具合。各音のルートからのインターバルの関係がコードの呼び方と一致していることが重要で、そういう意味ではギターはいくつかのフォームを変形させて習得できるので、ピアノよりも簡単だと思う。

20日目

今日はどうも不調という感じで、やる気と集中力が低下している。作曲はしたがるので、コード進行を考えることにした。ポピュラーソングの多くはTime Sigunetureが4/4で、4小節ごとに構成されているような例を聴かせる。リズムは基本的に1小節ごとの周期が繰り返されている。気に入ったコード進行を見つけてから、メロディーをつけてもいいし、メロディーを作ってからコードをつけてもいいが、前者の方が手っ取り早い気がする。今日はメロディーまでは行かずに、コード進行をいくつか作ったところでおしまい。

21日目

単調なリズム練習の後は作曲をしたがる。作曲はまともにやったこともないので、教えることも出来ないのだが、この機会に少しチャレンジしてみようかと思う。今回は、あらかじめコードを決めて、その上にメロディを適当に作って、満足行くまで試行錯誤というところだろうか。とりあえずスケール内の音で構成して、1箇所ぐらいスケール外の音を使うといいかも。コードとリズムを決めてしまえば、雰囲気は結構決まってしまうので、それなりのメロディはすぐにできるが、どこかで聴いたことのあるようなメロディばかり。後はAメロ、Bメロなどの構成力がすごく重要。今後は理論的にやってみようかな。