インサイドホン Panasonic RP-HJE150

安いカナルタイプを探す

SONY NW-E044に付属のインナーフォンが壊れたので、664円のカナル型インナーフォンを買ってみた。 Panasonic RP-HJE150は安いのに音は悪くないという評判。個人的には安いカナル型であれば何でもよかったのだが、Amazonで829件のカスタマーレビュー(2013年05月時点)が書かれているのを見て興味をもった。この件数はかなりもの。レビュー件数が多ければ、それだけ期待できる。

購入に当たっての条件

目的は屋外で聴くためのもの。屋外では音質どうのというよりも、低音がそこそこ聴こえることと、遮音性などが重要。そして扱いも雑になりやすいので、壊れても惜しくないというのが条件。ということで構造上音漏れも遮音も有利なカナル型の安価なものと決めていた。他にケーブルレイアウトが首の後ろに回さない古典的なY型が好き。またSONY NW-E044で使うのでプラグがストレートであればさらによい。RP-HJE150はすべての条件を満たし、評判もよかったので即買い。

RP-HJE150の発売は2008/10/15とあるから、すでに4年半ぐらい経っている。インナーフォンとしてはロングセラーだろう。パッケージは標準的なもの。もっと簡易でもよいと思う。

パッケージから本体を取り出すと上写真の状態で入っている。結構適当な巻き方だわ。内容は本体とサイズが違うイヤーピースが2組。イヤーピースは本体にあらかじめ取り付けられたものが一番大きく、さらに小さいものが2組という具合。ケーブルは細く頼りない。また巻き癖が付いてしまっている。伸ばしても簡単に癖は直りそうもない。いかにも安物のケーブルという印象。

下は金めっきされたプラグ。形状は珍しくストレート。SONY NW-E044はストレートでないと使いにくいので都合がよい。プラグ表面の金めっきを喜ぶユーザーは多いようだ。個人的には貴重な金の無駄遣いに思えてならない。プラグの作りはいかにも耐久性がなさそうだ。なるべく丁寧に扱うようにしようと思う。

イヤーピースを取ると楕円形状になっている。この形状がフィット感を高めているということらしいが、イヤーピースはやや取り付けにくい。

本体は塗装レス。高めのインナーフォンの多くは見栄えをよくするために塗装がされているのだが、使っていると角は剥げてしまう。個人的には装飾としての塗装は必要ないと考えている。RP-HJE150は明らかにコストダウンのための塗装レスであるが、個人的には歓迎。よく見ると2色成形のようだ。ケーブル保護部分と表面はスモーク色で、内部はグレーになっている。装飾目的で、このような処理をしていると思われるが、黒モデルの場合は、すごく地味で失敗している感じ。

ケーブルを保護するようにダクトがあるが、音響的なものではないと思う。その内側の小さな穴は音響用かな?

L側には指で判別できるようにポッチがある。こういう細かな配慮は素晴らしい。以前使っていたSennheiser MX400 という同じくケーブルがY型のものは手での判別が出来なかったので細工して手で確認できるようにして使っていた。

ケーブルタイプがY型

最近にしては珍しく、首の後ろを回して装着するタイプではなく、左右同じ長さのケーブルを使ったY型。個人的にはY型が好き。

スライダー

未使用時に絡まり防止のためのスライダーがある。Yに分岐しないようにすることで、絡まりを多少は食い止めるという仕掛け。




スライダーの利用

さらに、このスライダーを使って装着時のケーブルマネージメントを改善することもできる。大抵は耳から出てきたケーブルがブラブラしてしまうのだが、このスライダーをあごの下まで上げてやれば、帽子のあご紐のように、ぴったりと装着でき、首を振ってもびくともしないようになる。これはY型ケーブルのメリット。


音の印象

第一印象は素直な音で感度が高い。低音から高音まで無理せず、そこそこ出ている。バランスは悪くないと思う。屋外で聴く目的ならこれで十分。この価格でこの音であれば不満はないね。解像度も、そこそこあって、細かな音のニュアンスも聞き分けることが出来た。

ケーブルのタッチノイズ

カナルタイプの宿命でタッチノイズがある。歩いているときなど、ケーブルが服に擦れ、ゴソゴソと聞こえてしまう。 対策としてケーブルをくるっと耳にかけて使う「SHURE掛け」で改善される。


ケーブルの束ね方

グルグル巻いてしまっては、巻ぐせがついたり、絡まったりするので、下記のように8の字を書くよう束ねている。これで使うときは癖もなくストレートになる。


総合的にみて

コストパフォーマンスは高く、細かな配慮を怠っていないところが気に入った。使用にあたって工夫できるところもいい。664円でこの完成度ならばお買い得だろう。

主な仕様

Panasonic RP-HJE150
購入価格 664円 (amazon 130501)
中国製
型式:密閉型ダイナミックステレオインサイドホン
ドライバー:直径10.7mm
周波数特性:6~23000Hz
最大入力:200mW
インピーダンス:16Ω
音圧感度:100dB/mW
プラグ形状:ステレオミニプラグ(直径3.5mm、ストレート型、24K金メッキ)
コード:約1.2m Y型
質量:約11g(コード含む)約3g(コード除く)
付属品:イヤーピース(XS/S/Mサイズ)


子供用にもう1個追加 150415

子供がトランセンドの携帯プレーヤーを使い始めたのだが、付属のインナーフォンが耳の形に合わないので、このインサイドホンを追加購入。カナルタイプは外耳道に突っ込んで固定するので、耳の形にはそれほど影響されないのね。価格はほとんど変わらず665円(アマゾン)だった。

前回買ってから2年経っているが、多少は変更されているようだ。パッケージは、ずいぶん開けやすくなったように思う。本体は見た目は同じに見えるが、部分的に少し違っている。

また前回買ったものも、まだまだ現役で問題なく使えている。2年間それなりの使用頻度で使っているがノートラブルで快適。圧倒的コストパフォーマンスと十分な品質を持ったプロダクトで、お気に入り。