ボールペン 低粘度油性 三菱鉛筆 Jetstream

ボールペンは三菱鉛筆のシグノRT1があれば十分だと思っているのだが、三菱鉛筆のJetstreamだけは並行して使うかもしれない。その理由は、なめらかな書き味と、油性ならではの速乾性にある。特に赤でチェックするときなどは、このなめらかさは捨てがたい。高速殴り書き用としては最強かも。

本体Jetstream スタンダード 0.7mm 定価150円(税抜) 実売129円(税込)
リフィル0.7mm SXR-7 定価100円(税抜) 実売86円(税込)

リフィルは想像以上に凝った作り

オフィシャルにも解説はあるのだが、インクが切れたところで、その構造を眺めてみた。低粘度ゆえに、普通のボールペンにはない構造になっている。

インクの逆流防止対策には、ボールと金属板を使っている。あまり美しい仕掛けとは思えないのだが、これがもっとも安価な方法だったのだろう。

リフィル内径は同じではなく、ボールをせき止めるためのリブがあったりする。

下写真左が通常の使用時で、ボールは最大限下へ移動していて、インクは普通に下へ流れるようになっている。その際金属板がボールが一定位置より下がらないようにストッパーの役目を果たしている。ボールはゆがんで見えるが完全な球形。
そして右が逆流防止状態で、ボールペンを上に向けるとこうなる。インクの中をボールがゆっくり移動して、筒内の小さい穴を塞いで、インクの流れをせき止めている。

さらに先端のボールはスプリングで、インクが流れ出ないように常にロックしている。低粘度だから、通常のボールペンと同じように何もしないと、何かの拍子にインクが漏れてしまうのだろう。書き出すと、ボールが押し込まれて、インクが出てくるという仕組み。下の写真が分解したところ。スプリングは、かなり繊細で、取り出しはちょっとテクニックが必要。


ボールペンとシャープペンは粗品の定番。このJetstreamも貰って使い始めたという、いつものパターン。こういう優れたペンが貰えることもあるので、粗品も馬鹿にできないわ。

3年ほど使ってみた感想 150416

3年は使っていると思うが、今後も使い続けるかどうかは微妙というところ。

ゲルボールペンに比べ速乾性も優れているので、手軽に使うにはよいと思う。でも印刷にまわせるような品質は持ち合わせていないので、用途的に油性ボールペンと同じで、ラフな用途で使うことになる。

文字を書くには濃くはっきり書けるので、よいのだが、ラフなスケッチ用途では、カスレをうまく利用できないので、普通の油性ボールペンの方が扱いやすい。

また、なめらかな書き味は気持ちよいのだが、書く上でそれほど重要なことではなかったりする。ただ高速殴り書きする分には、やはり最強である。

インクはゲルインクと同じで、結構早く消耗してしまう。それにも関わらず、インク残量は分解しないと確認できないので、気づくとインクがなくなっていたということもある。

保存に向いていない。インクの中の染料系の成分が湿度に弱く、滲んだり、裏抜けしやすい欠点がある。まぁ個人的に油性ボールペンはメモやスケッチなどに使うので、問題はないのだが。

ということで、3年使った挙句、普通の油性ボールペンに戻りつつある。油性ボールペンの方が安くて長持ちなので、お得というわけだ。さらにラフスケッチでは圧倒的に普通油性ボールペンの方が表現力がある。 結局、三菱鉛筆の普通の油性ボールペン「VERY楽ノック」へ乗換え中。


インクがあるのにカスレる 170715

Jetstreamは、もらったりするので、結局使い続けている。 多くの場合、快適に最後まで使えていたのだが、最近インクがあるのに下写真のようにカスレが出てしまった。

書き始めはインクが出るのだが、あっという間にインク出が悪くなってカスレてしまう。 線をよくよく観察すると、おそらくボールがちゃんと回転してない。 ボールが回転しなくなる理由は目詰まりだろう。 となると、思い当たるのは紙となる。最近特定の裏紙にJetstreamを使っているので、この紙が原因だろう。おそらく表面の細かな粒子状のものがボールに付着して、ボールの回転を鈍らせている感じがする。

対策としては、このボールを洗浄するのはやっかいなので、使い切ったJetstreamのペン先だけを入替えることにした。
ペン先は2本あったので、実験してみた。
1本はダメ紙にガンガン書き、もう一本は一切ダメ紙を使わないようにする。
ダメ紙は、はじめ普通にかけるのだが、すぐにカスレ現象が出始めた。 もう一方は、当然カスレはなく、滑らかに書ける。 明らかに紙の問題だわ。 ただ他のボールペンだと、ダメ紙でも大きな問題が出なかったりするので、Jetstreamは繊細で紙を選ぶようだ。