メトロノーム KORG MA-1

KORG MA-1は、実売1000円前後とかなり安価なメトロノーム。音は比較的マシで不快感はあまりない。また音量もそこそこ出せるので、アコースティックギターで使う分には問題なさそう。他に単4電池使用で、ボリュームコントロール、ヘッドフォン端子などがあるところが決め手となった。

各国共通のパッケージのようだ。

中には各国共通の説明書と本体のみ。

液晶は振り子の動きが再現されるようになっている。また拍のカウントもできる。昔のメトロノームに比べれば表示も凝っている。また発信音も出せる。Aの440Hzだけでなく、1オクターブを半音ごとに鳴らせるので、何かに使えるかもしれない。

KORG MA-1 主な仕様
実売1054円
生産国はベトナム 設計は日本
テンポ範囲 30~252回/分
拍子 0~9拍子
基準音 12平均律 C4~B4
キャリブレーション 410~480Hz(1Hz単位)
ヘッドホン端子(ステレオ・ミニジャックφ3.5mm)
スピーカー ダイナミック 0.5W 23mm径
単4形乾電池2本(3V)
電池寿命 マンガン70H アルカリ290H
外形寸法 102W x 59H x 17D mm
重量 71g(電池含む)
ボリュームあり


テンポ設定の柔軟さ

デジタルらしく30から252までを1ステップずつ変更できるが、他の設定方法としてタップとペンデュラム・ステップがある。

タップによる設定方法は、 TEMPO/TAPボタンをリズムに合わせて打つことで任意のテンポを設定できる。この機能はCDなどを聴きながらテンポをコピーするときに便利。またテンポを大幅に変えたいときにも便利。

ペンデュラム・ステップはTEMPO/TAPボタン長押しすることで、機械式メトロノームと同じ、やや飛び気味にスピーディーに変更することもできる。
30,32,34,36,38,40,42,44,46,48,50,52,54,56,58,60,63,66,69,72,76,80,84,88,92,96,100,104,108,112,116,120,126,132,138,144,152,160,168,176,184,192,200,208,216,224,232,240,252

テンポ設定は本来押しボタンは好ましくないのだが、これらを使うことで、ストレスは多少軽減できそう。

裏面

スタンドを起こすと、斜めに立てられるようになっている。作りはちょっと頼りない。

電池は単4形2本。写真は付属の電池。

便利なボリュームコントロールと3.5径のミニプラグ。ボリュームは極端に音量が上がるポイントがあったりして、使いやすいとは言えないが、これがあると何かと便利。購入する上での決め手になった部分。

早速分解。振動子は意外にもクリスタルが使われている?

作りはオーソドックスでよいと思う。ボタンはゴム製で、やや押しにくさはあるものの許容範囲。

圧電素子ではなく、ミニスピーカーのようだ。ケースに溶着されている。

音のサンプル
ミニスピーカーからの音は圧電素子よりは多少マシというレベル。

さらにトーンのサンプル。A(440Hz)からスタートしてA#,Bとなり、1オクターブ下がりC,C#,D,D#,E,F,F#,G,G#と、ボタンを押すごとに半音ステップで鳴らすことができる。国際式でいうC4-B4までの音になる。


ちょっと使ってみた感想としては地味ながら無難にまとまっているという印象。何よりも安いのがよい。各機能の使い勝手も許容範囲だし、商品開発&設計のレベルは結構高いと思う。こういう作り手の妙なわがままがないプロダクトは好きだわ。