ベース練習01 再入門

ベースの練習記録でも

先月ベースをヤフオクで入手したので、そろそろ練習をしようかと思っている。学生のときに少し弾いていたので再入門というところ。感覚もすべて忘れているので1からやり直す。 目的はオリジナル曲の録音用なので、録音に必要な範囲だけ弾ければいい。小難しいことはするつもりもないし、スラップとかそういうテクニックには興味がないので、ひたすら地味なベースラインを弾くぐらいのイメージ。他の楽器を弾くこともあるので、ベースに割く時間は最小限にしたい。 練習は独学でやってみる。ネット上にも初心者向きの情報があるようだが、スラップとかの話が多く、あまり興味が持てなかったので、今のところ参考にするつもりはない。 とりあえず練習内容等を備忘録として、ブログに残そうかと思う。

練習用機材

練習内容は録音してチェックするようにする。特に細かなチェックは弾きながらでは限界があるので、客観的に評価するためにも録音は必須。 ベース本体をオーディオインターフェイス(Focusrite 2i2)にダイレクト接続して、PCで録音という方法。モニターはヘッドフォンを使う。録音ソフトはフリーのAudacity、ドラムマシンはフリーのHydrogenを使用。コード付きのカラオケを作る場合はアコースティックギターをマイクで録音するつもり。他に重要なことはベースの音は基本的に加工しない。練習ではなく最終的な録音ではバランスを取るために多少の加工はするが、練習では無加工であることが重要。細かなニュアンスや、音量を揃えるテクニックなどは、無加工でないと上達しないと思う。

ピック弾きで行こう

まずはどういうスタイルで弾くかが問題。 ベースは指弾きが主流のようだし、以前は指で弾いていたので、素直に指で弾くという考えもあるが、実は問題がある。指弾きは毎日弾いていないと、指の皮がすぐに薄くなって、いざ弾くときに痛くなってしまう。おそらく数ヶ月に1回ぐらいしか弾かないと思うので、指弾きは厳しい。 ということでギターとの両立も兼ねてピックを使うことにする。こうすることでギターのテクニックが利用できて、楽ができそう。

しかし弾いてみたら、すぐに問題発覚。ギターとベースでは弾いたときのニュアンスが大きく異なるので、ベースにはベースにあったピッキングが求められるようだ。 ギターのピッキングのままでは、ベースの弦の太さに負けてしまって、あまり芯のある音にならない。ということで、ピッキングフォームからベース用に改める必要が出てしまった。特にアップピッキングが弱くなるので、3本の指でピックを持つようにした。これでダウンとアップが同じような音で弾けるようになった。やや動きが不自由になるが、ベースでは高速に弾くことはないから大きな問題はない。ちゃんとした音を出すことがもっとも重要。 またベースは腕の使い方がギターとは異なり、いろいろ慣れが必要。ギターの感覚のままではベースは無理だわ。いろいろ切替が必要。

ピッキング箇所

ピッキング箇所としては、リアピックアップとフロントピックアップの間がよい音がすると思う。またミュートするのにも都合がよい位置。 しかしベースのサイズがデカくて、右手が無理のある格好になる。これは慣れで解消できるだろうか? しばらくやってみないと判断できない・・・ わかったことはベースって人間のサイズからするとデカすぎるということ。 また指弾きなら、もう少し自然な格好になることも判明したが、指で弾く気はない。指は痛いから・・・


ピックの角度

ピックは弦に対して水平に当てた方が擦れノイズが減ってよい。 しかし1弦と4弦ではピックの当たる角度が変わりやすい。弾く弦によってピック角度を微妙に調整するという地味なテクニックが必要になる。個人的には1弦を弾くときが一番難しい。気が緩むと斜めに当たってジョリっとした軽い音になってしまう。

使用ピック

ギターでよいと思えたピックは、ベースでは必ずしもよくはなかった。またピックによって音質は結構変わる。過去にいろいろな種類のピックを買っていたので、片っ端から試してみる。結論が出るまでには時間がかかりそうだが、 薄めのピックは明るく弾けるような音は出るが、なんか軽い音になってしまう。特に1弦はベースとしての音になっていない気がする。 逆に厚めのピックは重厚で篭り気味の音になるが、1弦もベースらしい音にになる。 どれも一長一短という印象。 形は大きめのトライアングルが意外とよい印象。3本指で安定して持つには大きめのピックが有利。ギターのように指先の動きを邪魔することもない。 アンサンブルによって使い分けるのが正解かもしれない。


ミュートが重要

アコースティックギターに比べ、ベースのミュートはすっごく重要だと思えた。弾いていない弦は基本ミュート。弾いた音もあるタイミングでミュートしていく。ベースは音を出すことよりも神経質なぐらいに音を消すタイミングに気を使った方がいいわ。特に4弦は暴れやすくミュートが難しいので、右手のひらと、弦の接触位置で調整。ピッキング箇所は多少フロント側になってもかまわない。ミュート優先。

フィンガリング

個人的には開放弦を多用しようと思っている。それはフィンガリングを楽にするため。またギターでも同じように開放弦をよく使うので、同じ感覚でベースを弾ける利点もある。開放弦を多用するとミュートが難しくなるのだが、それは右手と左手のコンビネーションで乗り切るしかなさそう。 フィンガリングもミュートを意識したものにして、複数の指で弦を押さえるようにする。こうすることで、ミュート時に妙なハーモニクスが出なくなる。 ギターではなるべく指を立てて弦を押させるようにしていたが、ベースでは逆に寝かせて指の腹で押させるようにした。どうも指を立ててしまうと、弦を押さえたと思っても弦が太くて指が滑ってしまうのだ。 ベースはかなり地味なテクニックが要求されると思えてきた・・・ 特に音を出さないテクニックが一番重要に思えてきたことは妙なこと。

ベースの役割

ベースの役割は、コードのボトムを支えつつ、ドラムと一体となってリズムを構築することだと思っている。 だから練習でもドラムのパターンと合わせて練習すべきだろう。またコードが欲しいことも多いので、ギターやキーボードも演奏できないと不便。 こうなるとベースを弾く前に、コード楽器やらドラムの最低限の演奏や知識が必要だったりする。実は、これがベース上達のための鍵のような気がする。ベースはアンサンブルの中で常に考えるべきなのだろう。 ベースを弾く人は、コード楽器であるギターかキーボードを最低限弾けるようにしておいた方がいいと思う。

作曲においてはベースはサウンドの土台の役目ではあるけど、最初にベースラインが決まることは稀で、どちらかというと後付的になる。練習でもドラムとコードに対してアプローチする視点で練習しようと思う。

具体的な練習

まずは4分音符をダウンピッキングだけで弾いてみる。音は4弦開放のE1だけを使う。何かとコントロールしにくい音なので練習になる。

音を伸ばしたままだと下のようになる。エレクトリック・ベースはサスティーンが長く、ダラダラとした音になりやすいため、多くの場合よろしくないことがわかる。テンポは80。

譜面上は上記のようになっていても、音の長さで印象は大きく異なってくるので、音を短く(8分音符等)するなどの工夫が必要。ベースにとって最適な音の長さを探すことは重要。

さらに16分の長さにしてみる。これぐらいの短さになると、ミュートのテクニックが重要になってくる。

付点8分の長さで弾く。次の音の前に16分休符が入る。休符位置でブラッシングを入れてみた。

ブリッジ付近を手のひらでミュートして弾く。ミュート位置や、ミュートの力加減でかなり表情は変わる。打楽器のようなボンボンした音になる。

3連系のパターン。ジャズなどではこれらのリズムが基本となるので重要なパターン。テンポはこれだけ90。


次に8分を弾いてみる。ロックでは8分で弾くことは多いと思う。音が動くフレーズになると誤魔化せても、同じ音を音量を一定にして、ニュアンスも一定にして数分間弾き続けるのは意外と難しい。

まずはダウンピッキングのみ。音の長さは適当なところでゲートのように切っている。

オルタネイトで表裏のニュアンスを同じようにして弾いてみた。


4弦ベースの最低音はE1の41Hzで、基音は1秒間に41回しか振動しない。上記4分弾きは80のテンポでやっているので、16分になると8回程度ほどしか振動できない。

テンポが速くなると、もはや人間には音程の確認は困難。実際には倍音も出ているので、倍音を聴いて音程を判断することになるが、本来はしっかり基音も鳴らさないと低い音を弾いている意味がなくなってしまう。低音域でのフレーズは気をつけるべきだろう。