エレクトリックベース用ケーブル(シールド)
CANARE GS-6, F-15(アンバランス)

楽器用(エレクトリックギター、ベースなど)の定番ケーブル。 学生のころに買って、20年ぐらい経っても未だに使い続けている。 最近はキーボードとオーディオインターフェイスの接続にも使ったりしている。

これを買う前は、オマケでもらったケーブルなどを使っていたが、トラブルの連続で、嫌気が差して、カナレケーブルを買った記憶がある。 カナレケーブルは、それなりに過酷な扱いをしてきても、断線したり接触不良などのトラブルがなく耐久性抜群。また20年経ってもケーブルはしなやかさを失っていない。曲げ癖も付きにくいので、とても扱いやすい。

今手持ちのケーブルを調べてみるとCANARE LC03(1382円)に相当する。フォンプラグ(TS)はF-15で、ケーブルはGS-6という構成。 よく見ると、プラグのスプリングに若干錆が浮いている。20年も使っているのだから仕方ない。プラグの曇りも仕方ない。接点部は、たまに磨いている。これすごく重要!


CANARE GS-6 特長

中心導体はΦ0.1mmOFC細線127本(GS-4は50本)で構成され、耐久性に優れている。
外部導体はΦ0.1mmOFC細線による編組構造で、屈曲性能に優れている。
ノイズ防止のため、編組シールドの内側に 導電ビニル を使用
8万回屈曲試験でも切れない。

OFC(Oxygen-Free Copper)は無酸素銅のことで、99.95%以上の高純度銅のことを言う。不純物が少なく、高音質だと言われている。


CANARE GS-6 仕様

価格 194円/m (Soundhouse 1509)
日本製
直径 5.8mm
線心数 1本

中心導体
外径 1.3mm
導体断面積(AWG) 1.0mm (18)
導体構成 127本/0.1mm(OFC)

絶縁体 ポリエチレン(PVC)
外径 3.0mm
耐電圧:AC500V/1分間 異常なし

外部導体
シールド構成 導電ビニル
編組密度 0.1mm(OFC)/8持/16打(92%以上)

電気特性
内部導体抵抗 1.8Ω/100m
外部導体抵抗 2.5Ω/100m
静電容量 160pF/m

古いケーブルなので、ロゴが CANARE CABLE となっている。最近のものは多分 CANARE だけだったと思う。

今も昔もカナレは日本製。以前は、うちの近くが本社で親近感もあったのだけど、2009年に日進市へ移転してしまって、今はサークルKになってしまった。カナレの由来は、よく知らないけど香流川(かなれがわ)だと思う。以前の本社は香流川近くにあったし。


CANARE F-15(TSフォーン)

カナレのプラグは、個人的に信頼性が高いと思っていて、使用しているフォーンプラグ(TRS,TS)はミニも含めてすべてカナレ製にしている。実際20年以上使っていても問題が起きたことがない。ちなみにTSフォーンのTはTipで先端部分を示し、SはSleeveでグランドを示す。

価格 298円 (Soundhouse 1509)
φ6.3mm / モノラルフォンプラグ (TSフォーン)
φ6.0mmまでのケーブルに適合
スプリングをはずすとφ7.5mmまでのケーブルに使用可能

本体一体化構造に加え、スリーブ根元にはR加工を施しているため折れ強度に優れている。


ケーブルは最低でもカナレにしておいた方が無難

仕事柄、音響関係に関わることも多く、ケーブルのトラブルはよく見てきた。 プロフェッショナルな放送やPAなどでは、カナレケーブルは耐久性が高くトラブルが少ないので定番となっている。またケーブルがしなやかで扱いやすいのもメリット。音質などは比較したこともないのだが、通常使用では不満はないだろう。それでいて、比較的安価なのでコストパフォーマンスはかなりよいと思う。

最近では高音質な高級なケーブルも流通しているようだが、どうだろうか? 実際に音質差は多少あるだろうが、数メートルで使う限り、微妙すぎる話だと思う。 そこまでケーブルのこだわるのであれば、他の要素が完璧である必要があると思う。最後の最後にケーブル選びではないだろうか。大抵の用途ではカナレケーブルで十分だと思う。

逆にオマケケーブルや、ノーブランドケーブルは使わない方がいい。ケーブルは断線しやすく、材質も作りもよろしくない。 プラグも当然お話にならないものが付いている。 音質も犠牲になっているものが多い。 そんなケーブルを使い続けると確実にトラブルに見舞われて、イライラすることになる。 余計なところで頭を悩ますぐらいなら、始めからカナレを使った方がいい。